ディープインパクト～日本近代競馬の結晶（メインウェーブ）

ディープインパクト（Ｄｅｅｐ　Ｉｍｐａｃｔ）、牡、鹿毛、日本生産、日本調教

生没年月日・２００２年３月２５日－２０１９年７月３０日

父サンデーサイレンス　母ウインドインハーヘア

生産者・ノーザンファーム　　馬主・金子真人→金子真人ホールディングス（株）

調教師・池江泰郎　　主戦騎手・武豊

競走成績・１４戦１２勝（１２－１－０－１）　主な勝利・日３冠、ジャパンＣ、有馬記念、天皇賞・春、宝塚記念

■コメント

ディープインパクトは、２００２年に生まれました。
２００５年に日本競馬史上６頭目の３冠馬に１９９４年のナリタブライアン以来となっています。

ディープインパクト～日本近代競馬の結晶～

強烈な末脚で競馬界に「深い衝撃（ディープインパクト）」を与えた「日本近代競馬の結晶」ディープインパクト・・・
デビューから凱旋門賞挑戦、そしてラストランとなった有馬記念までディープインパクトの栄光の全軌跡を追います
禁止薬物使用による「悪意なき」３着入線後の失格のフランスの凱旋門賞と３歳の有馬記念でハーツクライをとらえきれず２着に敗れた以外は「完璧」な強さでしたね。

そして、日本競馬史上２頭目の無敗の３冠馬に１９８４年のシンボリルドルフ以来なっています。

ディープインパクトは、日本競馬史上２頭目の無敗の３冠馬でＧ１・７勝馬です

２００８年には、ＪＲＡ顕彰馬に選出されています。

■血統
ディープインパクトの血統は、父サンデーサイレンス母ウインドインハーヘア（父アルザオ）です。

父サンデーサイレンスは、日本競馬に革命的な大成功をした大種牡馬です。

母ウインドインハ－ヘアは、ドイツのＧⅠのアラルポカル(当時、現在のラインラントポカル）を制し、英オークスでも２着の活躍をしました。

半姉に５歳６月と遅いデビューながらデビューから無敗の５連勝をし２００３年のスプリンターズステークス４着のレディブロント(父シーキングザゴールド）
全兄に２００４年のスプリンターズステークスを制したブラックタイド
全弟に２００５年の東京スポーツ杯２歳ステークス３着のオンファイア
半弟にホープフルステークスを制したニュービギニング(父アグネスタキオン）がいます。

曾祖母ハイクレアーは、１０００ギニー、仏オークスを制し、キングジョージⅥ＆クイーンエリザベスステークスでも２着した名牝です。

この一族には、英２０００ギニー、英ダービーなどを制したナシュワンやドバイシーマクラシックを制したネイエフがいるほか、日本でも活躍した馬を輩出しています。

追悼ディープインパクト
[深い衝撃」を与えてくれたディープインパクトの栄光の軌跡

ディープインパクトの現役時代・種牡馬時代の功績を完全収録

ディープインパクトの強さに迫る２１世紀の名馬Ｖｏｌ．５「ディープインパクト」（Ｇａｌｌｏｐ２１世紀の名馬シリー
ズ）とＧｏｏｄ－ｂｙｅディープインパクトー史上最強馬の軌跡！（ＳＵＮ　ＭＡＧＺＩＮ　ＭＯＯＫ）

写真を中心としたビジュアルブックと主戦騎手・武豊騎手の語るディープインパクトの強さ

□ディープインパクトを知るおすすめ作品

■履歴
▼デビュー前
ディープインパクトは、前述のように、２００２年に生まれました。

オーナーの金子真人氏は、ディープインパクトを購入した際に、その瞳の輝きに衝撃を受け、また多くの人々に強い衝撃を与える馬になってほしいという思いで、｢ディープインパクト｣と名づけたといわれます。

ディープインパクトは、池江泰郎調教師の厩舎に入りました。

関係者から調教などの走りで注目と期待をされるようになります。

▼現役時代
▽２歳
２００４年１２月に２歳（当時は馬齢旧表記で３歳）で、阪神競馬場の新馬戦で、デビューしたディープインパクトは、４馬身差で、デビュー戦を楽勝します。

２００４年は、この１戦だけでした。

▽３歳
２００５年に３歳となったディープインパクト・・・

続く２戦目に若駒ステークスに出走したディープインパクトは、力強い末脚で、２着に５馬身差の楽勝をし、クラシックの有力候補として、クラシック３冠馬の期待をされるようになります。

ディープインパクトの強さが多くの人々に知られるようになったのは、このレースの楽勝からです。

３戦目の弥生賞では、圧倒的１番人気となり、着差こそクビ差ながら、快勝します。

その着差以上にレース内容は強く、クラシックの中心となります。

４戦目は、クラシック３冠の１冠目の皐月賞でした。

その強さから圧倒的１番人気の支持をされたディープインパクトは、２着のシックスセンスに２馬身１／２差で快勝します。

勝利後の記念撮影で、主戦騎手の武豊騎手が１本指を立てるパフォーマンスで、１冠目をアピールしています。

これはシンボリルドルフが３冠馬となった時と同じパフォーマンスであり、武豊騎手の３冠獲得宣言でもありました。

レース後に、武豊騎手は、ディープインパクトの走りを「走っているというより飛んでいる感じ」とその強さを表現しました。

続いては、クラシック３冠の２冠目の日本ダービーでしたが、圧倒的１番人気で多くの支持をされ、レースレコードタイムタイで、２着のインティライミに５馬身差で圧勝します。

無敗の２冠馬は、１９９２年のミホノブルボン以来です。

勝利後の記念撮影では、指を２本立て、２冠をアピールしています。

この後、秋まで休養をしたディープインパクト・・・

秋に神戸新聞杯に出走し、２着に２馬身１／２差で、レコードタイムで快勝します。

続いて、クラシック３冠の３冠目の菊花賞に出走したディープインパクトは、圧倒的１番人気の支持を集め、２着のアドマイヤジャパンにレコードタイムで２馬身差をつけて快勝します。

日本競馬史上では、１９９４年のナリタブライアン以来となる史上６頭目の３冠馬の誕生です。

また、無敗の３冠馬は、１９８４年のシンボルルドルフ以来となる日本競馬史上２頭目となります。

このレースで実況をした馬場鉄志アナウンサーは｢世界のホースマンよ、見てくれ！これが！日本近代競馬の結晶だ！」といっています。

勝利後の記念撮影で、｢３冠｣を示す３本の指を立てたのはいうまでもありません。

この後、ディープインパクトは、確勝を期してジャパンカップでなく、暮れの有馬記念に出走します。

個人的意見ですが、ディープインパクトのようなスーパーホースこそ、世界の強豪の集まるといわれる国際レースであるジャパンカップに出走してほしかったですね。

有馬記念では、ハーツクライの先行をとらえられず、ハーツクライの１／２馬身差の２着に敗れています。

ディープインパクトが国内で敗れたのはこの１戦だけです。

この年ＪＲＡ賞の年度代表馬と最優秀３歳牡馬に選出されています。

▽４歳
２００６年は、イギリスのキングジョージⅥ&クイーンエリザベスステークスかフランスの凱旋門賞のどちらかに出走する予定で、天皇賞・春後に予定の海外遠征のプランを発表するとされました。

２００６年に４歳となったディープインパクトは、阪神大賞典に出走します。

阪神大賞典を３馬身１／２差で快勝します。

天皇賞・春では、圧倒的１番人気のディープインパクトは、２着のリンカーンに３馬身１／２差をつけてレコードタイムで快勝します。

ディープインパクトの完勝でしたね。

勝利後の記念撮影で、４冠を示す４本指武豊騎手がを立てました。

天皇賞・春後に、フランスの凱旋門賞挑戦の海外遠征のプランが発表されました。

フランスの凱旋門賞への壮行レースとなった宝塚記念は、圧倒的１番人気で、このレースもナリタセンチュリーに４馬身差をつけて快勝します。

勝利後の記念撮影では、５冠を示す５本指を武豊騎手が立てました。

フランスへ渡り、日本馬初の凱旋門賞制覇を期待され、１番人気で凱旋門賞のレースに臨むこととなります。

レースは、いつもの後方待機ではなく、先行しましたが、レールリンク、プライドに交わされ３着に入りました。

３着と思いましたが・・・

レース後に、｢悪意なき｣禁止薬物の使用(ディープインパクト陣営が禁止薬物と知らずに使用していた）で、３位入線はしたのですが、失格となりました。

結果的に失格となりましたが、レースそのものは、３位入線で好走したと個人的には思います。

失意で、日本へ帰国のディープインパクトでした。

帰国後に、ジャパンカップに出走したディープインパクトは、凱旋門賞での敗戦、失格の鬱憤を晴らすように、圧倒的１番人気で、２着のドリームパスポートに２馬身差で快勝しています。

勝利後の記念撮影では、武豊騎手の５本指に、オーナーの金子氏の１本指が加わり、６冠を示す６本指が立ちました。

引退のラストランとなった有馬記念では、いつもの圧倒的１番人気の中で、ポップロックに３馬身差で快勝します。

勝利後の記念撮影では、武豊騎手の５本指に、オーナーの金子氏の２本指が加わり、７冠を示す７本指が立ちました。

この年はＪＲＡ賞の年度代表馬と最優秀４歳以上牡馬に選出されています。

▼競走成績と走り方
戦績は、１４戦１２勝・・・

国内で敗れたのは、３歳時の有馬記念の２着のみで、ほかに敗戦は国外（フランス）の凱旋門賞の３位入線後の｢悪意なき｣禁止薬物の使用による失格があります。

ディープインパクトの走り方はアメリカの「怪物」といわれた３冠馬・セクレタリアトに似ているともいわれ、サラブレッドの理想に近い走りをしているといわれます。

▼現役引退後
競走馬引退後は種牡馬となり、サンデーサイレンスの後継種牡馬として期待されています。

２０１２年から２０２２年まで１１年連続リーディグサイヤー。

サンデーサイレンスの完全な後継種牡馬の道を歩んでいます。

主な産駒・・・
トーセンラー（マイルチャンピオンシップなど）
ダノンシャーク（マイルチャンピオンシップなど）
リアルインパクト（安田記念、ジョージライダースステークス）
マルセリーナ（桜花賞など）
ジェンティルドンナ（日牝馬３冠＝桜花賞・オークス・秋華賞、ジャパンカップ連覇、ドバイターフ、有馬記念など）
ディープブリランテ(日本ダービーなど）
スピルバーグ（天皇賞・秋）
ヴィルシーナ（ヴィクトリアマイル２回など）
ジョワドヴィーヴィル（阪神ジュベナイルフィリーズ）
レッドキングダム（中山大障害）
ビューティーパーラー（Ｂｅａｕｔｙｐａｒｌｏｕｒ）（仏１０００ギニー）
キズナ(日本ダービーなど）
アユサン（桜花賞）
ラキシス（エリザベス女王杯など）
ショウナンパンドラ（桜花賞、ジャパンカップなど）
エイシンヒカリ（香港カップ、イスパーン賞など）
ハープスター（桜花賞など）
ミッキーアイル（マイルチャンピオンシップ、ＮＨＫマイルカップなど）
マリアライト（エリザベス女王杯、宝塚記念）
サトノアラジン（安田記念など）
トーセンスタジアム（ＴｏｓｅｎＳｔａｊｉａｍ）（トゥラックハンデキャップ、エミレーツステークスなど）
リアルスティール（ドバイターフなど）
ミッキークイーン（桜花賞、オークス）
ダノンプラチナ（朝日杯フューチュリティステークスなど）
ショウナンアデラ（阪神ジュベナイルフィリーズ）
ディープマジェスティ（皐月賞など）
マカヒキ（日本ダービーなど）
サトノダイヤモンド（菊花賞、有馬記念など）
シンハライト（オークスなど）
ヴィブロス（秋華賞、ドバイターフ）
ジュールボレール（ヴィクトリアマイル）
サトノアレス（朝日杯フューチュリティステークス）
アルアイン（皐月賞、大阪杯）
アンジュデジール（ＪＢＣレディスクラシック）
フィアースインパクト（ＦｉｅｒｃｅＩｍｐａｃｔ）（トゥラックハンディキャップ、カンタラステークスなど）
ダノンプレミアム（朝日杯フューチュリティステークスなど）
ケイアイノーテック（ＮＨＫマイルカップ）
ワグネリアン（日本ダービーなど）
フィエールマン（菊花賞、天皇賞・春２回）
グローリーヴェイズ（香港ヴァーズ２回）
サクソンウォーリアー（ＳａｘｓｏｎＷａｒｒｉｏｒ）（英２０００ギニー、レーシングポストトロフィー）
スタディオブマン（ＳｔｕｄｙｏｆＭａｎ）（仏ダービーなど）
ダノンファンタジー（阪神ジュベナイルフィリーズなど）
ダノンキングリー（安田記念）
グランアレグリア（桜花賞、安田記念、スプリンターズステークス、マイルチャンピオンシップ、ヴィクトリアマイル）
ラヴズオンリーユー（オークス、クイーンエリザベス２世カップ、ブリーダーズカップフィリーズ＆メアターフ、香港カップなど）
ロジャーバローズ（日本ダービー）
ワールドプレミア（菊花賞、天皇賞・春）
コントレイル（皐月賞、日本ダービー、菊花賞＝日３冠、ホープフルステークスなど）
アカイトリノムスメ（秋華賞など）
ファンシーブルー（ＦａnｃｙＢｌｕｅ）（仏オークス、ナッソーステークス）
レイパパレ（大阪杯など）
シャフリヤール（日本ダービー,、ドバイシーマクラシック）
スノーフォール（Ｓｎｏｗｆａｌｌ）（英オークス、愛オークス、ヨークシャーオークスなど）
プロフォンド（Ｐｒｏｆｏｎｄ）（スプリングチャンピオンステークス）
グリントオブホープ（Ｇｌｉｎｔｏ　ｏｆ　ｈｏｐｅ）（オーストラリアンオークス）
ポタジェ（大阪杯）
キラーアビリティ（ホープフルステークスなど）
アスクビクターモア（菊花賞など）
オーギュストダン（ＡｕｇｕｓｔｅＲｏｄｉｎ）（フィーチュリティトロフィーなど）
他に重賞勝ち馬多数

従来の日本国産の大種牡馬の枠を超え、海外でも欧州でクラシックホースを出すなど大成功しており、今後も大いに期待されます。

ディープインパクトの血が「世界レベル」のワールドワイドな「世界ブランド」へ

母の父として・・・
キセキ（菊花賞など）

アリストテレス（アメリカジョッキークラブカップ、菊花賞２着）
など

２００８年にＪＲＡ顕彰馬として競馬殿堂入り。

２０１９年７月３０日急死

日本の生産界に君臨している最中の惜しまれる急死でした

１７歳の若さ

ディープインパクトの強さに迫った「ディープインパクト」と「Ｇｏｏｄ－ｂｙｅディープインパクト」

写真を中心としたビジュアルブックと主戦騎手・武豊騎手の語るディープインパクトの強さ

■総評
ディープインパクトは、父のアメリカのスピード血脈と母のヨーロッパを中心のスタミナ血脈が上手く配合されている血統だと思います。

□ディープインパクトを知るおすすめ作品

■競走成績
開催日　開催国　競馬場レース名	距離格	頭数人気着順	斤量着差	騎手タイム	１着（２着）
２００４．１２．１９　阪神新馬	Ｔ２０００	９１１	５５４	武豊２．０３．８	（コンゴーリキシオー）
２００５．１．２２　京都若駒ステークス	Ｔ２０００	７１１	５６５	武豊２．００．８	（ケイアイへネシー）
２００５．３．６　中山弥生賞	Ｔ２０００ＧⅡ	１０１１	５６クビ	武豊２．０２．２	（アドマイヤジャパン）
２００５．４．１７　中山皐月賞	Ｔ２０００ＧⅠ	１８１１	５７２・1/2	武豊１．５９．２	（シックスセンス）
２００５．５．２９　東京日本ダービー	Ｔ２４００ＧⅠ	１８１１	５７５	武豊２．２３．３	（インティライミ）
２００５．９．２５　阪神神戸新聞杯	Ｔ２０００ＧⅡ	１３１１	５６２・1/2	武豊１．５８．４	（シックスセンス）
２００５．１０．２３　京都菊花賞	Ｔ３０００Ｇ１	１６１１	５７２	武豊３．０４．６	（アドマイヤジャパン）
２００５．１２．２５　中山有馬記念	Ｔ２５００ＧⅠ	１６１２	５５ 1/2	武豊２．３１．９	ハーツクライ
２００６．３．１９　阪神阪神大賞典	Ｔ３０００ＧⅡ	９１１	５８３・1/2	武豊３．０８．８	（トウカイトリック）
２００６．４．３０　京都天皇賞・春	Ｔ３２００ＧⅠ	１７１１	５８３・1/2	武豊３．１３．４Ｒ	（リンカーン）
２００６．６．２５　阪神宝塚記念	Ｔ２２００ＧⅠ	１３１１	５８４	武豊２．１３．０	（ナリタセンチュリー）
２００６．１０．１　仏　ロンシャン凱旋門賞	Ｔ２４００ＧⅠ	８１失格	５９．５失格	武豊３位入線	Ｒａｉｌ　Ｌｉｎｋ
２００６．１１．２６　東京ジャパンカップ	Ｔ２４００ＧⅠ	１１１１	５７２	武豊２．２５．１	（ドリームパスポート）
２００６．１２．２４　中山有馬記念	Ｔ２５００ＧⅠ	１４１１	５７３	武豊２．３１．９	（ポップロック）

＊サンデーサイレンスＳｕｎｄａｙ　Ｓｉｌｅｎｃｅアメリカ１９８６　青鹿毛	Ｈａｌｏアメリカ１９６９　黒鹿毛	Ｈａｉｌ　ｔｏ　Ｒｅａｓｏｎ	Ｔｕｒｎ-ｔｏ	Ｒｏｙａｌ　Ｃｈａｒｇｅｒ
				Ｓｏｕｒｃｅ　Ｓｕｃｒｅｅ
			Ｎｏｔｈｉｒｄｃｈａｎｃｅ	Ｂｌｕｅ　Ｓｗｏｒｄｓ
				Ｇａｌｌａ　Ｃｏｌｏｒｓ
		Ｃｏｓｍａｈ	Ｃｏｓｍｉｃ　Ｂｏｍｂ	Ｐｈａｒａｍｏｎｄ
				Ｂａｎｉｓｈ　Ｆｅａｒ
			Ａｌｍａｈｍｏｕｄ	Ｍａｈｍｏｕｄ
				Ａｒｂｉｔｒａｔｏｒ
	Ｗｉｓｈｉｎｇ　Ｗｅｌｌアメリカ１９７５　鹿毛	Ｕｎｄｅｒｓｔａｎｄｉｎｇ	Ｐｒｏｍｉｓｅｄ　Ｌａｎｄ	Ｐａｌｅｓｔｉｎｉａｎ
				Ｍａｈｍｏｕｄｅｓｓ
			Ｐｒｅｔｔｙ　Ｗａｙｓ	Ｓｔｙｍｉｅ
				Ｐｒｅｔｔｙ　Ｊｏ
		Ｍｏｕｎｔａｉｎ　Ｆｌｏｗｅｒ	Ｍｏｎｔｐａｒｎａｓｓｅ	Ｇｕｌｆ　Ｓｔｒｅａｍ
				Ｍｉｇｎｏｎ
			Ｅｄｅｌ　Ｗｅｉｓｓ	Ｈｉｌｌａｒｙ
				Ｄｏｗａｇｅｒ
＊ウインドインハーヘアＷｉｎｄ　ｉｎ　Ｈｅｒ　Ｈａｉｒアイルランド１９９１　鹿毛	Ａｌｚａｏアメリカ１９８０　鹿毛	Ｌｙｐｈａｒｄ	Ｎｏｒｔｈｅｒｎ　Ｄａｎｃｅｒ	Ｎｅａｒｃｔｉｃ
				Ｎａｔａｌｍａ
			Ｇｏｏｆｅｄ	Ｃｏｕｒｔ　Ｍａｒｔｉａｌ
				Ｂａｒｒａ
		Ｌａｄｙ　Ｒｅｂｅｃｃａ	Ｓｉｒ　Ｉｖｏｒ	Ｓｉｒ　Ｇａｙｌｏｒｄ
				Ａｔｔｉｃａ
			Ｐｏｃａｈｏｎｔａｓ	Ｒｏｍａｎ
				Ｈｏｗ
	Ｂｕｒｇｈｃｌｅｒｅイギリス１９７７　鹿毛	Ｂｕｓｔｅｄ	Ｃｒｅｐｅｌｌｏ	Ｄｏｎａｔｅｌｌｏ
				Ｃｒｅｐｕｓｃｕｌｅ
			Ｓａｎｓ　ｌｅ　ｓｏｕ	＊ヴィミー
				Ｍａｒｔｉａｌ　Ｌｏａｎ
		Ｈｉｇｈｃｌｅｒｅ	Ｑｕｅｅｎ’ｓ　Ｈｕｓｓａｒ	Ｍａｒｃｈ　Ｐａｓｔ
				Ｊｏｊｏ
			Ｈｉｇｈｌｉｇｈｔ	Ｂｏｒｅａｌｉｓ
				Ｈｙｐｅｒｉｃｕｍ

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